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「無限の清風」が吹く建長寺。鎌倉五山一位の禅寺

巨福山建長寺を開山した大覚禅師(蘭渓道隆)が好んだ言葉は……
〜福山は揮(すべ)て松関を掩(と)じず 無限の清風来たりて未だ已(や)まず〜
一切の制「限」を「無」くし、ただ「清」らかな「風」のみを感じれば心は開放される。修行者にも一般の人にも 老若男女 あらゆる人に対して福山はいつでも門戸を開いている、という意味です。
1253年、鎌倉幕府第5代執権北条時頼が中国(宋)の高僧・蘭渓道隆(らんけいどうりゅう 後の大覚禅師)を迎えて創建した日本最初の禅宗専門道場は、幕府と強く結び付き発展しました。
ちなみに、建長寺が最も隆盛を誇ったころは僧侶約1000人、寺領も膨大で末寺も400以上、塔頭49院を数えたといわれますが、現存しているのは12院です。
創建当初は中国の径山万寿寺と同じく主要な建物が一直線に並ぶ伽藍配置の大寺院でしたが、大地震や火災の被害にたびたびあい、その多くが焼失してしまいました。
江戸時代に入り「沢庵和尚」や徳川幕府の後援などによって、再建復興。
2003年(平成15年)の創建750年事業によって、ほぼ現在の姿に整備されました。ただし、現在の諸堂の配置は創建当初の姿をそのまま伝えているわけではなく、堂の位置が変わったり縮小されたりした形跡が最近の発掘調査で確認されています。
2011年(平成23年)に唐門の修復を終えたことで現在の新しい建長寺に至っています。



イチオシの見どころ

総門(重要文化財)

通称巨福門(こふくもん)。総門としては鎌倉随一の規模を誇っています。1783年(江戸時代)に建立された京都の般舟三昧院の門を1940年(昭和15年)に移築したものです。
総門をくぐると、建長寺の特徴である三門、仏殿、法堂が一直線に並ぶ宋風の伽藍配置が確認できます。
額の「巨福門」の文字は第10代住職「一山一寧(いっさんいちねい)」によるもので「巨」の字に勢い余って1点加わったことから、百貫の重みが増したとされ「百貫点」とも呼ばれています。


三門(国指定重要文化財)

高さ約30mの巨大かつ荘厳な三門。現在の姿は1775年(安永4年)に第201世住職「万拙硯誼(ばんせつせきぎ)」により再建されたものです。楼上内部には日本三大五百羅漢像に数えられる五百羅漢像が安置されています。
三門の創建間もない頃、施餓鬼会を行った直後に騎馬武者姿の梶原景時(鎌倉初期の有力御家人。源頼朝の死後に追放、一族とともに滅ぼされた)の亡霊が現れたため、7月15日の三門施餓鬼会に引き続いて、もう一度梶原施餓鬼会を行うのが習わしになっています。

仏殿(国指定重要文化財)

現在の仏殿は創建当初より4代目にあたります。1647年(江戸時代)、東京・芝の増上寺が徳川2代将軍秀忠の夫人「江(ごう=崇源院すうげんいん)」の霊廟を建て替える際に譲渡し、移築されたものです。
本尊として、坐高約2.4メートル、台座を含めると5メートルにもなる巨大な地蔵菩薩座像が安置されています。
建長寺が、かつて地獄谷と呼ばれた土地の地蔵堂を中心に建立されたため、禅寺であるものの、釈迦如来ではなく地蔵菩薩を本尊にしたと伝わっています。

梵鐘(国宝)

鎌倉三名鐘の一つ。大きさこそわずかに円覚寺の洪鐘(おおがね)に及びませんが、円覚寺、大船の常楽寺の鐘とともに「鎌倉三名鐘」と称されています。
1255年(建長7年)に、5代執権北条時頼が発願し、鋳物師の物部重光(もののべしげみつ)が鋳造しました。
創建当時の伽藍が失われた中、当時の概容を伝える文化財として国宝に指定されています。

法堂 重要文化財

法堂は、千手観音像、釈迦苦行像、天井の雲龍図と、見どころが満載。
法堂とは、住職が仏に代わって須弥壇上で説法するためのお堂です。本来、仏像は祀りませんが、現在は千手観音菩薩を祀っています。
手前には1814年(江戸時代後期)に再建され、木造建築では関東最大級といわれる釈迦苦行像が安置されています。
天井には日本画家「小泉淳作」が描いた迫力の水墨画、雲龍図があります。

半僧坊

谷全体が境内になっている建長寺の最奥にある鎮守府です。
245段の曲折した石段の周辺には奉納された幟が林立しています。その先には半僧坊大権現の従者である天狗や烏天狗の像が何体も立ち並び、麓の建長寺伽藍とは違う、異様な雰囲気を醸し出しています。
半僧半俗姿の大権現は1890年(明治期)、当時の住職が静岡の秋葉山方広寺から勧請したもので、霊験あらたか。様々なご利益があると言われお参りの人で賑わっています。
半僧坊の境内に近年設けられた展望台からは、宋風の伽藍配置の建長寺全景が確認できます。また、冬の晴天の早朝に訪れると、正面にはくっきりと富士山が見えます。
半僧坊の道はそのまま天園ハイキングコースへと続いていきます。

ビャクシン(市天然記念物)

仏殿の前庭は前栽列樹とよばれる宋の禅寺庭園様式で、柏槇(ビャクシン)の古木7本と若木1本があります。一部は開山の蘭渓道隆(大覚禅師)が宋から持ってきて植えたと伝えられています。
これを期に、禅宗のお寺ではビャクシンを植えるのが常となりました。
樹齢750年といわれる巨樹もあり、「建長寺のビャクシン」として鎌倉市指定天然記念物と神奈川県の「名木100選」に指定されています。

建長寺の花

桜:建長寺三門への参道の桜は、鎌倉でも有数の鑑賞スポット。
威容を誇る三門を「桜のアーチ」が彩る様子は華やかで美しく、鎌倉を代表する春の絶景として人気を博しています。

アジサイ:広い境内にはアジサイが点在し、6月中旬頃に見頃を迎えます。
半僧坊大権現参道では真っ白なアナベルを見ることができるほか、回春院や西来庵参道でも色とりどりのアジサイが楽しめます。

サツキ、ツツジ、蓮、萩、カエデ紅葉:季節とともに花々が咲き競う境内。なかでも秋の紅葉は一段と見事で、天源院の参道周辺や半僧坊参道の途中の銀杏やカエデが色づく頃には、秋景色を満喫しようと大勢の参拝客が訪れます。



おすすめグルメ&人気のショップ

点心庵

「鎌倉に、少しだけ触れていただく」というコンセプトで、食材はもちろん、食器(陶器や漆器)、書画や店内のインテリアにいたるまで、鎌倉産にこだわっている老舗です。
建長寺直伝の「伝承 けんちん汁(塩むすび付き)」、鎌倉はちみつが隠し味の「湘南野菜の鎌倉はちみつカレー」、しらすご飯が付く「鎌倉御前」、「鎌倉はちみつプリン」など、鎌倉三昧のメニューが楽しめます。
店内ギャラリーには、常時鎌倉の作家の作品を展示しています。
【住所】鎌倉市山ノ内7

三日月堂 花仙

高級素材でつくる甘味は、どれも絶品。
北海道産の大納言小豆、吉野の本葛など、厳選した素材を使用したスイーツが揃っています。特にくずきりは、プルツルの本葛と波照間産黒糖からつくった黒蜜との相性が抜群!
和菓子と抹茶という基本の“おとなメニュー”もあります。
小上がりもある広いお店で、まったりと和スイーツを堪能しましょう。
【住所】鎌倉市山ノ内133−11

光泉 稲荷寿司

鎌倉散策のお供に持って歩きたい! 映画監督の小津安二郎も贔屓にしたという、細長い稲荷寿司が有名です。
昭和26年創業の、テイクアウト専門の老舗「光泉(こうせん)」。北鎌倉駅から歩く観光客は必ず買っていくという名物の稲荷寿司、稲荷寿司とカッパ巻きのセット、扱っているのはこの2種類だけ。
時間待ちや売り切れ必至なので、電話での予約が確実です。
【住所】鎌倉市山ノ内501



建長寺 基本情報


住所 鎌倉市山ノ内8
電話番号 0467-22-0981
拝観料/入館料 大人 500円 (高校生以上)
子供 200円 (小・中学生)
※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は提示すると、ご本人と付添1名無料
※ハイキングで入山される方もお納めください。
営業時間 8:30~16:30
アクセス JR北鎌倉駅より鎌倉駅方面に向かって徒歩20分
JR鎌倉駅東口より北鎌倉に向かって徒歩30分
JR鎌倉駅東口2番バス乗り場から建長寺・大船駅方面行きで「建長寺」下車
※境内総門前に建長寺専用駐車場あり

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