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国内外の貴重な映画資料を展覧。川喜多映画記念館

映画好き必見!! 鎌倉市川喜多映画記念館は、2010年、鎌倉市における映画文化の発展を期して川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡に開館しました。
川喜多夫妻が、ヨーロッパ映画の輸入・配給を通じ、日本映画界の発展に大きく寄与したことは誰もが知るところ。
記念館では映画資料の展示のほか映画の上映も毎日行っており、映画関連資料の閲覧やWeb検索もできます。また、年間を通じて講座・講演会やワークショップなども開催しています。
記念館は趣のある数寄屋造りの平屋建てで、板塀もかつての面影をそのままに復元しており、周囲の環境に調和しています。
展示室の明るく広い開口部からは、緑豊かな庭園も眺められ、古都鎌倉の落ち着いた雰囲気の中、映画文化にひたり楽しむことができます。

川喜多長政

1明治36年4月30日、東京生まれ。映画制作者、輸入業者。現・東宝東和創立者。
国際的映画人として、とくにアジアでは絶大な信頼を得ていました。
1928年に「東和商事」(現・東宝東和)を設立。その後、同社に入社した竹内かしこと結婚し、二人で世界中を回って映画を買い付けました。長政は若くして日本最大の映画輸入業者として知られるようになりました。
第二次世界大戦前後の混乱の中、上海での映画制作会社運営という重任を果たし、日本に帰ったものの1947年には連合軍総司令部によって公職追放されます。
その時、世界中から長政に助けられたユダヤ人や中国人の弁護の声明が出され、1950年には公職に復帰することができました。
これ以降は、経営者として辣腕をふるいながら、妻かしこが進める世界的な文化事業のバックアップに注力しています。

川喜多かしこ

明治41年3月21日生まれ。横浜で育つ。
昭和4年、英語の堪能なタイピスト兼社長秘書として東和商事に入社。
1929年秋に川喜多長政と結婚。1032年に仕事を兼ねた新婚旅行でヨーロッパを訪れた際、「新婚旅行のプレゼント」として夫に買い付けを許可された『制服の処女』は一世を風靡し、1933年度キネマ旬報ベスト・テンの第1位に選ばれました。
川喜多かしこの輝かしい活躍は、この映画が原点です。
ほかにも『自由を我らに』『望郷』『どん底』『民族の祭典』などの名作を輸入しました。
英語・フランス語・ドイツ語が堪能で、いつも紫色の着物をまとっていたかしこは、外国人からは「マダム・カワキタ」と呼ばれ、当時はまだまだ珍しいキャリア・ウーマンとして、日本でも有名な存在でした。
ただ、実際にはとてもシャイだったようで、晴れがましい場に立つことよりも、試写室に長時間こもって、無名の新人の作品を見続けることのほうが多かったようです。
また、海外の有名人に限らず、無名の日本人映画研究者にも試写室を提供して日本映画の勉強をさせるなど、私財を投じて日本映画の発展に貢献しました。
映画を愛し、年間300本の映画を見続け、夫と共同で配給した生涯の映画数は1500本以上と言われています。
世界中の映画祭で審査員もつとめました。

(公財)川喜多記念映画文化財団

川喜多かしこは、生涯、映画を愛し、映画に情熱を燃やし、夫の川喜多長政とともに多くの作品を日本紹介しました。晩年には、日本映画を海外へ紹介することに心血を注ぎました。
映画を通じて「東洋と西洋の文化と友情の架け橋になりたい」、「人間同士の理解から初めて国際間の友好関係も出発する」と固く信じ、その理想を実現するために創設したのが「川喜多記念映画文化財団」です。
川喜多長政、妻の国際的知名度を持つ「日本映画の母」かしこ、同じく映画界で功績を残した長女和子の名は、財団法人『川喜多記念映画文化財団』とともに映画界に燦然と輝いています。
同法人は、日本映画の芸術文化の発展に甚大なる功績を残した映画人等に対して毎年「川喜多賞」を贈り表彰していることで有名です。



せっかくだから、行ってみよう! 近くの観光名所

鎌倉彫資料館

<鎌倉彫800年の歴史や作品を紹介。唯一のミュージアム>
鎌倉彫会館3階にある、鎌倉彫の歴史や文化、作品を紹介する唯一のミュージアムです。
鎌倉彫資料館は展示・閲覧のほか、鎌倉彫体験や交流の場として広く利用してもらえるようプロデュースされています。
常設展では、約800年の歴史を誇る伝統工芸鎌倉彫の作品や資料を約50点展示。制作工程やその歴史をたどりながら室町時代~現代までの名品をゆったりと見てまわれます。
2時間体験教室では、専任講師のていねいな指導のもと、鎌倉彫の制作体験ができます。初めての人でも気軽に楽しめるプログラムになっています。
(公式HPより要事前予約/有料)。
【住所】鎌倉市小町2-15-13 鎌倉彫会館3階

鎌倉彫会館

1968年、800年続く鎌倉の伝統工芸「鎌倉彫」の活動拠点として、鎌倉彫協同組合により建設されました。鎌倉彫の歴史と文化紹介、体験と交流の場として広く活用してもらうためのスペースです。
2005年、耐震工事を伴う改修工事を実施。2016年には、館蔵品の安全な保管と展示空間、環境の改善を目的に、1階に開設していた資料館を3階へ移設。
1階にはカフェとショップ、ギャラリーを新設しました。
鎌倉彫会館では文化教室を開催しており、鎌倉彫制作を基礎から学ぶことができます。
【住所】鎌倉市小町2-15-13

鎌倉彫カフェ&ショップ俱利(ぐり)

鎌倉彫カフェ俱利は鎌倉彫の食器やカトラリーで食事を楽しめるカフェです。
精進御膳、牛肉100%の挽肉におからを練り込んだ俱利ハンバーグ、玉手箱膳、湘南ふすま麺など、俱利ならではの体に優しいおいしいメニューが鎌倉彫の器で提供されます。
また、鎌倉彫の器でいただく大人スイーツも、古都の趣が加わって、ほっこり気分は倍増。
具利カフェ自慢の段葛を仰ぐ特別席は、黒漆を塗り重ねた天板のテーブルが美しく、常に人気のため予約をしたほうが確実です(最大6名まで)。
ショップ具利では、カフェで使用している器をはじめ、鎌倉彫作品や鎌倉彫資料館のミュージアムグッズを購入することができます。
【住所】鎌倉市小町2-15-13 鎌倉彫会館1階



川喜多映画記念館 基本情報


住所 鎌倉市雪ノ下2-2-12
電話番号 0467-23-2500
拝観料/入館料 《企画展》
一般:200円
小・中学生:100円
《特別展》
一般:300円
小・中学生:150円
《映画特別料金》
一般:1000円
小・中学生:500円
営業時間 9:00~17:00
※入館16:30まで
アクセス JR江ノ電鎌倉駅東口より徒歩8分

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